日本漢字能力検定協会は、学校や塾などの教育機関で実施・活用できるオンラインの日本漢字能力検定(以下、漢字検定)として「漢検オンライン」を4月3日に開始する。
これを受けて近畿大学附属高等学校・中学校は、21世紀型思考力育成の基礎となる語彙力強化の一環として「漢検オンライン」の採用を全国に先駆けて決定した。
「漢検オンライン」は、学校や塾などの教育機関にてパソコンやタブレットを使って受検できる漢字検定。
学校や準会場認定を受けた団体であれば検定日を自由に設定し(開催日時は同協会または運営委託先の営業日時に準ずる)、受検者1人から実施できる。
なお、検定資格のレベルや認定は従来の(問題用紙・解答用紙を用いて準会場で実施する)漢字検定と同様。
検定日の指定がある従来の漢字検定では独自の教育カリキュラムや行事予定に合わせられず、十分に活用することが難しい学校が少なくなかった。
一方教育現場では、GIGAスクール構想が打ち出されて以降、1人1台端末環境が急速に整備されつつある。
このようなICT化の流れを受けて、同協会は学校がより活用しやすい漢字検定を目指して「漢検オンライン」を開始することとした。
同校は2013年度より1人1台のiPadを活用できる環境を実現し、生徒各自が情報端末を活用する教育を推進してきた。
さらに2020年度に「総合的な学習の時間」の再編を行い、キャリアデザイン教育とICT教育を融合させた「総合表現」と「総合探究」を設定した。
「総合表現」では「書く」「まとめる」力を育成し、高校3年生での卒業論文作成に向けて中学1年生から言語活動のトレーニングを開始する。
「総合探究」では「調べる」「話し合う」「発表する」力を育成する。
このような方針のもと、これまでも学校をあげて漢字検定に取り組み、一定の効果が認められてきた。「漢検オンライン」の導入によってカリキュラムや生徒の状況に合わせた活用が可能となり、さらに教育効果を高められることが期待されている。

■開始日
2023年4月3日12時より受付開始
2023年4月24日より受検可能
■検定日
学校や塾などの団体で自由に設定可能(最短で設定できる日は申込日の20日後
■対象級・検定料
2級:3500円
準2〜4級:各2500円
5〜7級:各2000円
■受検可能人数
1人から
■合否結果
検定日のおよそ14日以降を目途に公開
■受検環境
以下のOSを搭載した端末(Windows8.1、10、11/Android OS 9以降/iPad OS 15以降)
9インチ以上でタッチパネルを搭載した画面・モニター
5Mbps以上の安定した通信回線
タッチペン(推奨)
(エドテックジン 3月30日)

さすがに1級と準1級は対象外で、これまで同様会場受検となります。
1人から受検可能というのは嬉しいですね。
「漢検オンライン」で受検してみたいという方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
では!

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