午前10時から南区唐橋にある京都松陰塾(常伸スクール)にて漢熟検1級をリベンジ受検してきました。
試験開始の10分前頃に試験会場に到着しましたが、玄関には靴が一足もなく、誰か来ているような雰囲気はありませんでした。
受検者は1級を受検するべんちゃん1名のみで、超久しぶりの試験監督者とのマンツーマン試験でした。
前回受検時は塾の生徒さんも受検していましたが、今回は募集していなかったようです。
試験は10時から11時までの60分間。
試験開始後30分を経過すると中途退出も可能でしたが、全100問と問題数が多いため、最後まで粘ることにしました。
タイトルにもありますように、今回、べんちゃんが合格している可能性はありません。
完敗ですね。
おまけに漢検準1級の時に覚えた四字熟語が疎覚えになってしまっているなど、べんちゃんの忘却曲線はかなり低下していることを再認識しました。
予想得点ですが、前回受検時の68点を下回る公算が大きいです。
試験問題は原則として回収されますが、上級の試験で採点の為に持ち帰ることは認められていますので、べんちゃんは試験問題を持ち帰りました。
後日、試験問題と標準解答は協会のサイトに公開されます。
気になる箇所をスマホでググったところ、間違いが沢山ありましたので、これ以上の検索はやめました。
大問は10問で各10問ずつで構成されている点に変更点はありません。
今回べんちゃんが間違った箇所についていくつか書かせていただくことにします。
先ず、皇居を指す「キンケツ」すなわち「禁闕」が思い浮かばなかったので、「金欠」と書いておきました(笑)。
「諂諛」「月卿雲客」「忽焉」「霖雨」「飄然」「贄殿(にえどの)」「渾名」「嘲謔」「(植物の)たら 楤/桵」「宿禰(すくね)」も情けないことに出てきませんでした。
あと、「カシワデ」という言葉が何度も重複して出てきましたが、これは宮中の調理人のことを指す「膳夫」が正解のようです。
「カシワデ」って言ったら普通は柏手でしょうが!(笑)
「モイ」という漢字は想像すらつきませんでしたが、「怨」の「心」に代えて「皿」と書くようです。
そんなん知らんし。
逆に書けたのは、漢検1級にも登場したことのある「窮措大」「行器」「闌」「真菰」「痼疾」、読みでは、「すずしろ(蘿蔔)」「しょうき(鍾馗)」がありました。
文章題の出典としては、幸田露伴の『魔法修行者』、正岡子規の『旅の旅の旅』、森鴎外の『魚玄機』、そして横光利一の『日輪』から出題されました。
特に横光利一は当て字(植物ほか)や昔の道具とかもよく出てくるので、検定試験の出題者からすればおいしいなと思いました。
類義語・対義語の問題は漢検準1級から1級レベルのものが出題されました。
ここは10問中9問は正解しているものと思われますが、どうしても分からなかったのが、消去法で残った「鳥獣」の類義語である「カイソク」という言葉。
ググってみると、「跂行喙息」の「喙息」であることが分かりました。
空欄は悔しいので、「快足」とわざと間違った漢字を書いておきました(苦笑)。
漢字の誤字訂正もなかなか難しかったです。
但し、明らかに存在しない漢字が使用されていたので類推はしやすかったですが。
偖、今回のテーマ別の漢字は住居・建築に関する言葉でした。
あまり詳しくない分野なので苦戦しましたが、甍、閼伽棚、庇、破風、鴟尾あたりは書けたものの、陋屋、障泥板(あおりいた)、閨が出てきませんでした。
「あおり」と言えば、酒を呷るの呷しか知りませんので、呷板と間違って書いてしまいました。
惜しかったのが閨(ねや)。
試験を終了しますの掛け声の僅か1秒後にいきなり「閨」の漢字が脳裏に浮かびましたが、時既に遅し。
普段職場にて百人一首のレクをすることがありますが、そう言えば俊恵法師の短歌である「夜もすがら もの思う頃は 明けやらで(明けやらぬ) 閨(ねや)のひまさえ つれなかりけり」と、閨って漢字で書いてあったのを思い出しました。
共通の漢字につきましては、共通してつく漢字一字が上についたり下についたりするわけですが、1問につき5つ□があるのですが、難易度はかなり高いです。
漢検3級レベルの漢字だけでなく、準1級レベルの漢字まで入るので、全く油断は出来ません。
熟語の読み・一字訓読は10問中9問正解見込みです。
それにしても、優渥の渥は普通は訓読で出題するなら渥い(あつい)が定番ですが、まさか渥う(うるおう)で出題されるとはノーマークでした。
諺・故事成語に関しては漢検準1から1級レベルの定番問題とほぼ同じでしたので、この領域は全問正解の可能性が高いです。
漢字の意味から漢字を書く問題ですが、5題は二字の熟語で残り5題は四字熟語でした。
韋駄天走、鳴蝉潔飢、緊褌一番あたりはサービス問題であると思われますが、「チョウヒョウガシ」と「ガイカンジテイ」が分かりませんでした。
漢検1級用の四字熟語に鏤氷画脂(画脂鏤氷)があるのは勿論知っていますが、「チョウヒョウ」の「ヒョウ」は氷であるにしても、「チョウ」って何やねん!ってことで書けませんでした。
正解は凋氷画脂のようです。
「ガイカンジテイ」に関しては初見の為に想像つかず書けず。
蓋棺事定が正解のようです。
勉強になりました。
漢熟検1級に出題される漢字は、漢検的には漢検1級のレベルを超えるものから、4級程度?のものまで幅が広いのが特長です。
確りと復習して、漢字を自分のものにしたいと思います。
2016年度第1回の検定日は7月17日(日)となっていますが、まだ先のことでもあり、日程的に空いているかどうかは現時点では分かりませんので、1級リベンジ受検に関してはコメントを控えます。
本日の正式な得点が判明しましたら、改めてコメントしたいと思います。
では!

常伸スクール
漢字習熟度検定1級試験問題

いつも応援ありがとうございます。 
にほんブログ村 資格ブログ スキルアップへ