日本一高い山と言えば「富士山」であり、その高さは3776mであることは私達日本人の常識ですが、日本一低い山は何という山かと問われれば、返答に困る人が多いことと思います。
ズバリその答えは「天保山」です。あのジンベイザメで有名な「海遊館」や大観覧車がある、あの「天保山」です。大阪市営地下鉄中央線の大阪港下車すぐのところにあります。
「天保山」は国土地理院発行の地形図に山名と共に載っている中での日本一低い山です。ただし、自然の山ではなく、人工で造った山であり、標高は4.53mです。
その歴史は次の通り。
江戸時代、天保2年(1831年)から天保3年にかけて、船の航路を確保するために安治川の土砂を積み上げてできた山。当時、高さ約18m・周囲約180mで、裾地は約2kmの亀甲型をしていた。
幕府は目標(目印)山と名付けたが、庶民は天保年間にできた山なので、「てんぽうざん」と呼び、後に正式名が「天保山」となった。 資金の多くが大坂町人の寄付金と奉仕労働によってできた天保山には桜が植えられたり、茶店が設けられ、「天保山百景」と名付けて冬の雪見、夏の遊船、また俳句和歌の会合などで大いに賑いました。
(天保山山岳会公式HPより)
その日本一低い山「天保山」に登頂してきました。登頂は一瞬でしたけど。
登頂したのは5月24日(日)の午前11時頃。
当日のブログをご覧になるとお分かりの通り、測量士補試験が午後1時半からありました。会場は「大阪アカデミア」で、「中ふ頭駅」or「トレードセンター前駅」or「コスモスクウェア駅」から歩いて行ける距離です。
私は大阪港駅で降りて登頂してきたわけです。午前11時10分頃のことでした。
実は、天保山に登頂しますと、「登山証明書」がもらえます。
ここだけの話、この証明書が欲しかったのですが…
申請方法ですが、二等三角点周辺に「天保山頂」と書いた紙があり(上記写真5枚目)、その紙をじっと見ていただくと簡単な地図が書いてあります。
天保山山岳会会長の橋本誠さんの自宅になります。「喫茶・山小屋」というのが大阪港駅の4番出口を出て少し行ったところにあります。以前はお店をされていたのですが、現在では閉店されており、シャッターが閉まっています。そのシャッターのところに鉛筆と紙がぶら下がっており、必要事項を記入します。50円切手を2枚用意してとか書いてありますが、100円玉1枚をシャッターの右にある橋本様の自宅のポストに入れればそれで申請は完了です。2〜3日くらいで到着すると思います。
100円の内訳ですが、発行料10円?+郵送費80円?+その他10円?と推察されます。
そして本日、郵送にて「登山証明書」が到着しました。同封されていた紙には「最低体験された、あなたの将来には向上の道しか残されていません。お守りとしてご利用ください。」と締めくくっています。
最後に、参考情報として「低い山」関連情報をお伝えします。
・大潟富士 - 0m。秋田県南秋田郡大潟村。干拓地の0メートル地帯にあるため比高は3m77cm6mmだが標高0mである。築山であり、また国土地理院の地形図には載っていない。
・御山 - 3.6m。香川県東かがわ市松原。自然の山で日本一低いとうたっている。国土地理院の地形図には載っていない。
・天保山 - 4.53m。大阪市港区。「国土地理院の地形図に山名と共に載っている山」では最も低い。築山である。
・日和山 - 6.05m。宮城県仙台市宮城野区。天保山などが調査されるまでは、最も低い山とされていた。現在は「日本で2番目に低い」と言われる。
・弁天山 - 6.1m。徳島県徳島市方上町。「国土地理院の地形図に載っている自然の山」では最も低い。「国土地理院認定」をうたっている。
・蘇鉄山 - 6.8m。大阪府堺市堺区。「一等三角点のある山」では最も低い。
(出典Wikipedia 最も低い山より)
向上心溢れる方は是非「天保山」に登頂してみてはいかがでしょうか?では!
いつも応援ありがとうございます。